
システムヘルメットとして抜群の人気を誇る「OGKカブト RYUKI(リュウキ)」。軽量で使い勝手が良く、ツーリングの相棒として愛用しているライダーも多いのではないでしょうか。
そんなRYUKIにインカムを取り付けようと思ったとき、こんな悩みはありませんか?
- 「チンガード(顎部分)を開閉するとき、配線やマイクが干渉しない?」
- 「RYUKIのインカム専用スペースに、手持ちのインカムはキレイに収まる?」
- 「スピーカーを仕込んでも耳が痛くならないか心配……」
システムヘルメットはフルフェイスと構造が異なるため、取り付けには少しコツが必要です。
そこで今回は、RYUKIにコミネのインカム「KK-920」を実際に装着している筆者が、写真付きで詳しい取り付け手順と注意点を徹底解説します!
KK-920は手頃な価格でナビや音楽を楽しむソロツーリングにぴったりのインカムですが、本体の取り付け方や配線の回し方は一般的なインカムと共通する部分がありますので、他のインカムの導入を検討している方にもそのまま役立つ内容となっています。
失敗せずにスマートに取り付けて、毎週末のツーリングをさらに快適に楽しみましょう!
今回使用するギアの紹介
まずは、今回取り付けるヘルメットとインカムのそれぞれの特徴をサクッとご紹介します。どちらも「実用性」と「コスパ」に優れた大人気&実力派のアイテムです。
1-1. &多機能システムヘルメット「OGKカブト RYUKI」
OGKカブトのRYUKI(リュウキ)は、システムヘルメットでありながら「とにかく軽い!」と評判のモデルです。
- 快適なチンオープン機能: 顎(チンガード)をワンタッチで跳ね上げられるため、ツーリング先での水分補給やちょっとした会話、休憩時にもヘルメットを脱ぐ必要がありません。
- インナサンシェード標準装備: 強い日差しをカットするサンバイザーを内装に搭載。
- インカム配慮設計: 側面に「インカム専用取付スペース」、耳元に「スピーカーホール」があらかじめ用意されており、インカム装着を前提とした作りになっています。
「フルフェイスの安全・快適性と、ジェットの気軽さを両立したい」というライダーに非常に人気の高いヘルメットです。
「OGKカブト RYUKI」の購入に当たっては、以下の記事でおすすめの方法をまとめています。

ソロツーの強い味方「コミネ KK-920」
合わせるインカムは、ライディングギアメーカーの老舗・コミネが手掛けるKK-920です。正確に言うと、インカムとしての機能である、メッシュ通信やBluetooth通話はできないので、インカムとは呼べません。但し、この記事内では一般的なインカムにも応用できる点にも触れているので、インカムという言葉を使わせて頂きます。
- ソロツーリングに特化したシンプル機能: 主に「スマホとBluetooth接続してナビ音声を聞く」「好きな音楽を流しながら走る」といった用途に最適化されています。
- 手頃な価格帯と高い実用性: 必要十分な機能を備えつつ、導入しやすいコストパフォーマンスの高さが魅力です。
- スタンダードな形状: 本体のベース固定方法や、スピーカー・マイクの端子構造は一般的なインカムとほぼ共通しています。
グループ通話などの複雑な機能は不要で、「とにかくソロツーリングを快適に楽しみたい!」という方にぴったりな一台です。
コミネ KK-920の概要
取り付け作業に入る前に、今回使用するインカム「コミネ KK-920」のスペックや特徴をおさらいしておきます。
KK-920は、コミネが手掛ける「ソロツーリング用途に特化」した非常に割り切りの良いバイク用インカムです。他社とのインカム通話機能を削ぎ落とし、スマホやナビ機器とのBluetooth接続に絞ることで、高い実用性と手頃な価格帯を実現しています。
主なスペック一覧
| 項目 | スペック・性能 |
|---|---|
| メーカー / 品番 | KOMINE(コミネ)/ KK-920 |
| 通信規格 | Bluetooth対応 |
| 主な用途 | ナビ音声案内、音楽再生、ハンズフリー通話 |
| 防水・防塵性能 | IP67相当(突然の大雨でも安心の保護等級) |
| 充電 / 電源 | Type-C充電対応 |
| インカム通話機能 | なし(※ソロツー専用モデル) |
コミネ KK-920がソロライダーにおすすめな3つの理由
- 必要十分な機能で迷わないシンプルな操作性
「インカムグループの接続設定が面倒」「ソロツーリングでナビと音楽が聞ければ十分」という方にぴったり。操作ボタンがシンプルで、グローブをはめたままでも操作しやすい設計です。 - 雨天時も安心の「IP67相当」防水・防塵仕様
突然のゲリラ豪雨や長距離ツーリングでの悪天候でも問題なく稼働する保護等級「IP67相当」を備えており、全天候で安心して使えます。 - コスパ抜群で最初の一台に最適
大手メーカー製でありながら1万円台前半で手に入るため、「高額なインカムを買うほどではないけれど、安心できるメーカーのものが欲しい」というライダーの最初の一台として最適です。
外観と梱包品
外箱は割と高級感あります。そんなに安価な商品には思えません。

取扱説明書はしっかりとしたものが付属しています。

箱を開けると、こんな感じです。

本体と付属品は、以下の通りとなっています。





【画像解説】RYUKIへのインカム(KK-920)取り付け手順
ここからは、RYUKIにコミネ KK-920を取り付ける具体的な手順を解説します。
システムヘルメット特有の構造に配慮しながら進めれば、作業時間は15〜20分程度で完了します。
手順①:内装(チークパッド)を取り外す
まずは、スピーカー配線を綺麗に隠すためにRYUKIの内装を取り外します。
- チークパッド(左右)を外す
RYUKIのチークパッドはスナップボタン(左右3箇所ずつ)で固定されています。指を奥に入れて、ゆっくり引っ張ると「パチッ」と外れます。 - あごひもカバーを外す
配線を通しやすくするため、必要に応じてあごひもカバーも外しておきましょう。

手順②:スピーカーを専用ホールにセットする
RYUKIには、あらかじめ耳元に「インカムスピーカー専用のホール(くぼみ)」が用意されています。

- スピーカーホール内にある面ファスナー(マジックテープ)の受け側に、KK-920のスピーカーを貼り付けます。
- 位置の微調整: 左右のスピーカーの位置が自分の耳の穴の中心にしっかり合っているか確認します。
- ケーブルの余り: スピーカーから伸びるケーブルは、チークパッドの裏側に隠せるよう、一旦ヘルメットの溝に沿わせておきます。

手順③:マイクの固定位置を決める(ケーブルマイクの埋め込み)
KK-920には「アームマイク」と「ケーブルマイク」の2種類が付属しています。システムヘルメットではアームマイクが使われることも多いですが、今回はあえて「ケーブルマイク」をチークパッドの内側に仕込む方法を採用しました。
- ケーブルマイクを選んだ理由:
アームマイクだと口元に常にアームが存在するため、ヘルメットの着脱時やチンガードを開けたときに邪魔に感じることがあります。ケーブルマイクをチークパッド内に隠してしまえば、見た目もスッキリし、口元の解放感が段違いになります。 - チークパッドへの埋め込み方法:
左側のチークパッドの布地の隙間(または内側のスポンジ付近)に、マイク本体を挟み込むようにセットします。自分の口元にできるだけ近い位置(頬の前方あたり)に配置するのがポイントです。 - 配線の取り回し:
マイクから伸びる線をチークパッドの裏側にそのまま通し、スピーカー配線と一緒にまとめておきます。
写真のように、RYUKIにはチークパッドの裏側に穴が空いているので、ここにマイクのケーブルを通して下さいと言わんばかりの作りとなっています。

チークパッドの左側が、右側と比べてちょこっと出っ張ってるのがわかるでしょうか。ここにマイクを仕込んでいます。

手順④:本体ベースプレートを側面に固定する(クリップ挟み込み)
KK-920のベースプレート固定には「両面テープ」と「クリップ(挟み込み)」の2通りがありますが、今回はヘルメットに粘着跡を残さず固定できる「クリップ式」を採用しました。
- ベースプレートにクリップをセット:
KK-920のアタッチメントにクリップパーツを取り付けます。 - RYUKI側面への挟み込み:
RYUKIの左側面下部(インカム専用スペースのフチ部分)に、シェルの外側と内側ライナーの隙間からクリップを差し込みます。 - 固定状態の確認:
専用スペースの段差や形状に干渉せず、クリップがグラつくことなく「カチッ」としっかり噛み合う位置へ押し込みます。
手順⑤:配線をチークパッド裏に通して内装を戻す
最後に、見た目をスッキリさせて断線を防ぐための「配線処理」を行います。
- ジャックの接続:
KK-920本体から出ているケーブルと、スピーカー・マイクの端子を接続します。 - 配線の格納:
余ったケーブルをまとめ、チークパッドの裏側やシェルの隙間に押し込んで隠します。 - 内装を戻す:
配線を噛み込まないように注意しながら、手順①で外したチークパッドのスナップボタンを「パチッ」と留め直します。 - 動作確認:
チンガードを開閉してみて、配線が突っ張ったり挟まったりしないか、本体のボタンが問題なく押せるかを確認して完了です!


ここは絶対チェック!システムヘルメットならではの3つの注意点
フルフェイスやジェットヘルメットとは異なり、可動パーツが多いシステムヘルメット(RYUKI)。
実際にインカムを取り付けて運用する中で「ここだけは気をつけておきたい!」と感じた3つの注意点をまとめました。
注意点①:チンガード可動部での配線「噛み込み・引っ張り」
システムヘルメット最大のポイントは、顎(チンガード)がガバッと大きく開閉することです。
インカムの配線(特にスピーカーや本体から伸びるコード)を適当に取り回していると、チンガードを降ろしたときにコードを挟み込んで断線させたり、開けたときに引っ張られて抜けたりする原因になります。
- 対策:
配線はすべてチークパッドの裏側やシェルのフチの隙間にしっかり押し込み、可動部(関節部分)の近くに余分なコードが出ないよう配線ルートを確保しましょう。
注意点②:チークパッド内マイクの「位置調整と音響感度」
今回はアームマイクを使わず、チークパッド内に「ケーブルマイク」を仕込むスマートな方法をとっていますが、埋め込む位置には少し注意が必要です。
マイクがパッドの奥深くに埋まりすぎたり、向きが口元から逸れていたりすると、音声認識や通話時に自分の声が小さく届いてしまうことがあります。
- 対策:
チークパッドの表地(布面)近くで、できるだけ口元に近い前方の位置にマイクをセットするのがコツです。内装を完全に戻す前に、スマホの録音アプリなどで「自分の声が綺麗に拾えているか」を一度テストしておくのがおすすめです。
注意点③:クリップ挟み込み時の「ラバーモールの巻き込み・歪み」
RYUKIのインカム専用スペース下部にKK-920のクリップを差し込む際、ヘルメットの縁(フチ)にあるゴムパッキン(ラバーモール)を巻き込んでしまうことがあります。
無理にクリップを押し込むと、ゴムが変形して隙間ができたり、走行風が入って風切り音(風の巻き込み音)の原因になったりすることがあります。
- 対策:
クリップを差し込む際は、薄いヘラやカードなどでゴムパッキンを軽くかわしながら、シェル(外殻)とライナーの隙間にまっすぐスライドさせるように固定しましょう。しっかり 奥まで挟み込めれば、両面テープなしでもびくともしない安定感が得られます!
【インプレ】ナビ・音楽を聞きながら実際に走ってみた感想
RYUKIにコミネ KK-920を無事取り付けられたところで、実際にスマホとBluetooth接続し、ナビ案内や音楽を流しながらツーリングへ連れ出してみました!
ソロツーリング目線でのリアルな使い心地をレポートします。
長時間走行でも耳は痛くならない?(フィット感)
インカム装着時によくある悩みが「ヘルメットをかぶっていると耳が圧迫されて痛くなる」という問題です。
- フィット感の結論: 全く問題なし!長距離でも快適
- 理由: RYUKIの耳元にはしっかりと深さのあるスピーカーホールが用意されているため、KK-920のスピーカーを仕込んでも耳に直接強く当たる感じがありません。
半日以上のツーリングでヘルメットを脱ぎ着しても、スピーカーに耳が引っかかって痛むようなストレスは皆無でした。
走行中のナビ音声・音楽の聞こえやすさと音質
時速60km程度の街乗りから、風切り音が大きくなる高速道路での巡航まで試してみました。
- 音量・聞き取りやすさ:
ナビの音声案内は非常にクリアで、曲がり角の指示を聞き逃すことはありません。一般道はもちろん、高速走行時でも十分な音量が確保されています。 - 音質(音楽鑑賞):
重低音がズシズシ響くようなハイエンド音質とまではいきませんが、ソロツーリングのBGMとして音楽を楽しむには必要十分なクリアさです。ボーカルの声や楽器の音がしっかり届くため、ツーリング中のBGM環境としては大満足のクオリティです。
チンガード開閉時やグローブ越しでの操作性
システムヘルメット特有のギミックや、本体のボタン操作についても検証しました。
- チンガード開閉時の挙動:
ケーブルマイクをチークパッド内に埋め込んだおかげで、休憩時にチンガードを「ガバッ」と跳ね上げても、配線が引っ張られたりマイクがズレたりするトラブルは一切ありませんでした。このスッキリ感は本当に快適です! - グローブ越しの操作性:
KK-920は本体のボタン形状が立体的に作られているため、ライディンググローブをはめたままでも「今どのボタンを押しているか」が指先で分かりやすいです。走行中の音量調整も直感的に行えました。
まとめ:コツさえ掴めばRYUKIへのインカム装着は簡単!
今回は、OGKカブトのシステムヘルメット「RYUKI」に、コミネのインカム「KK-920」を取り付ける手順やコツを詳しく解説しました。
最後に、今回のポイントを改めておさらいしておきましょう。
- 専用スペースとクリップ固定で綺麗に収まる
RYUKIの側面に用意された「インカム専用スペース」を使えば、両面テープを使わずクリップ挟み込みだけでバッチリ固定可能!ヘルメットを傷つけません。 - マイクはチークパッド内への埋め込みがおすすめ
ケーブルマイクをチークパッド内に仕込むことで、システムヘルメット最大の魅力であるチンガードの開閉を一切邪魔せず、見た目も口元もスマートに保てます。 - 配線の噛み込み・引きつれに注意
チンガード可動部の近くに配線を通さないよう、チークパッド裏に隠すことで断線リスクを防げます。 - ソロツーリングの快適性がグッと向上!
耳元のスピーカーホールのおかげで長距離でも耳が痛くなりにくく、ナビ案内やお気に入りの音楽を聴きながらのライディングがさらに楽しくなります。
「システムヘルメットへのインカム装着は難しそう…」と感じていた方も、手順とコツさえ掴んでしまえば15〜20分程度で簡単に取り付けが可能です。
KK-920はもちろん、一般的な形状のインカムをお持ちの方にも応用できる方法ですので、ぜひこの記事を参考にインカムを取り付けてみては如何でしょうか?
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